10/26 -岩湧山ー秋とススキ
- MONDO1 GOOD
- 2024年10月27日
- 読了時間: 6分
10/26土曜 - かなり涼しく過ごしやすくなってきました。
秋を感じる山のハイキングを企画しました。今回は、ススキを観賞するため、岩湧山へ行きました。参加メンバー:4名。
集合 : 河内長野駅 バス乗り場7番 滝谷ダム行 8:30発
バス乗り場は、たくさんの人が並んでいました。
早くに到着していたメンバーのCちゃんが 最初の方に並んでいたので、快適にバスにのることができました。
🔶コースは、滝畑ダム →岩湧山 →五ツ辻 →根古峰 →急坂を下る→ 紀見峠駅
ダイヤモンドトレイルのコースも少し歩きたかったので、西から東へ縦走しました。

滝谷ダムのバス停から、しばらく歩くと、岩湧山登山口があります。
登山口の手前に、駐車場や売店があります。
岩湧山Tシャツ
売店には、岩湧山Tシャツが売っていました。
なかなかよくできたデザインです。

Tシャツに岩湧山までのルートが解説されています。希少。
本当にこの通りの道なのか? 確かにおおよそ合ってます。
(画像では、言葉が見えにくいですが、下記の説明が記載)
「ダーッと行って ギュッと曲がって バッと出たら 山頂やで 知らんけど」

岩湧山の登山口の手前の売店で 岩湧山Tシャツ売ってます。
白いキノコ類やコケ
岩湧山は、水が豊富なのか、キノコ類やコケなどが豊富でした。
白いキノコ類があちこちに繁殖。




木の幹の穴に すっぽり収まるキノコ

苔むした橋の欄干

岩もコケ色 - 緑色のものが多かったです。

登山道の脇に、木が伐採されたばかりの広場みたいな空間がありました。
杉の植林の苗を見かけました。30㎝もない大きさ。単に枝の先端を切って植えているだけのようですが、これが何十年か経って木材になるかと思うと植物の成長のゆっくりさと、成長の大きさに驚きます。

木の根道といえば、鞍馬山が有名ですが、
途中に現れた 岩湧山の木の根道もなかなか凄かった。

午前中 少しの間、雨がパラパラと降っていました。幸い樹林帯を歩いていたので、ほとんど濡れませんでした。少しだけ雨が止むのを待ちました。
山頂付近では雨も止んで、空も曇り空ながら明るくなってきてよかったです。
いよいよススキゾーンに到達。
手前に石の標識が建っていました。「ここから先の茅場は 滝畑自治会の所有」と書いてます。

茅(カヤ) →茅葺き屋根の原料の 主にススキ(カヤ)を指す言葉のようです。茅場はこのススキ(カヤ)を育てる場所。
約300年前(江戸の前期)から滝畑地区の共有地として管理され始めたようで、茅葺屋根の材料として利用されてきました。現在は文化財建造物の屋根葺材としても広く活用されてい』るようです。(出典:河内長野市の引用)
ススキゾーンは、背の高いススキ2m50㎝くらいあったでしょうか。
登山道の両側にススキが覆いかぶさっていました。

山頂付近は、見晴らし抜群でした。

金剛山や葛城山など、関空も遠くに見えました。
山頂の賑わい - 何が?
2時間40分ほどかかって、山頂につきました。
山頂で昼食をとりました。日本語の「何が?トーク」で少し盛り上がったように思います。
何が?で何がそんなに可笑しいのか。言葉って不思議です。

せっかくなので記念撮影。

最高点の三角点でも、記念撮影。

お菓子の十人十色
ダイヤモンドトレイルのルートを下っていきました。
少しベンチで休憩し、とりとめもない雑談(好きなお菓子ランキング)の話をしてました。
アルフォートは本当に美味しいとか。じゃがりこ・ハッピーターンなど。好みはいろいろあるようです。鉄板のテーマ「きのこの山とたけのこの里 どちらが美味い問題」も熱い主張がありました。
キッコウハグマ(亀甲白熊)ー希少植物
雑談していると、下山してきた男性から「キッコウハグマ?が咲いているよ」と声をかけられました。
案内されるままについて行くと、とても希少な花のようで、貴重な花を観賞できました。
ズームを合わせるのが大変なくらい、本当に小さい花(花の直径1㎝くらい)でした。
普通に歩いているととても発見できない。貴重な経験でした。

文化庁の新しい掲示板があり、みんなで肌触りを確かめました。

岩湧山の山焼き 2024年4月7日
少し岩湧山のことを調べると、毎年春に山焼きが行われているようです。今年も4月7日、野焼きされているようです。半年で背の高さを超えて成長すると思うと、驚異的な成長です。

(画像出典: 岩湧の森)
ススキは茅葺き屋根の素材として利用。実際に自治会の方が収穫している様子。

(画像出典:河内長野市HP)
最後に
岩湧山はダイヤモンドトレイルのルートの一部になっています。
ダイヤモンドトレイルは、「大阪府が1970年に整備した(金剛山や葛城山、二上山をつなぐ)縦走路で、屯鶴峯から槇尾山まで全長50km」(引用:大阪府勤労者山岳会HPさん)もあるようです。
山岳会主催で 春秋にチャレンジ登山が開催され登山者に親しまれ、さらにトレラン大会 -ダイヤモンドトレイルラン大会 - が毎年 開催されているようです。
古くは修験者が歩く「葛城修験道」として112kmのコースの途中の山として、28の経典が修験道のルートに埋納されていたりとか。
岩湧山は、秋のススキが有名な山です。登山される方は一度聞いたことがある人も多いでしょう。山頂はきれいに整備されていて、関空まで見渡せる眺望は抜群です。山頂のススキゾーンは地元の人により300年前から茅場として利用されて、現在は自治会により大切な文化の継承の場として保存され、毎年登山者を楽しませてくれています。
「ススキ」について、少し調べて面白かったこと -
動物の尾っぽに似ているので「尾花」とも呼ばれているそうです。春は新芽、夏は青々とした姿、秋は黄金色の秋の七草のイメージ、冬には冬枯れの姿と、一年を通じて様々な表情を見せてくれる植物のようです。春先に野焼きが行われ、夏に急成長。秋に枯れ始めて黄昏れることができる植物。ススキも日本人の感性も 面白いですね 笑。
昔は修験者たちが修行の場として歩いた岩湧山でした。今はダイトレのルートを修行僧のように山を駆け抜けるトレランの人達、山岳会のチャレンジ登山の人達。秋には古くから茅場としてススキが人の高さを凌いで咲きほこる岩湧山。山頂は茅場であり、高い樹木がないため、金剛山や葛城山より山頂からの眺めは素晴らしい-ススキ越しに見える関空や大阪湾。一度 秋に訪れてみてください。夏が過ぎ日本人の心に響く姿に変わったススキが迎えてくれるでしょう。
秋の始まりはコスモスやススキ、これからはいよいよ紅葉が楽しみの季節です。
万葉集に、次のような歌があるようです。(AI 調べ)
人皆は 萩を秋と言ふ よし我は 尾花が末を 秋とは言はむ
「現代語訳:世間の人は皆、萩こそが秋を告げる花と言う。よしそれならば、私は尾花の穂先だって秋らしいのだと言おう。」#尾花=ススキのこと(現代語訳:出典 名歌鑑賞HP)
「秋の桜 それとも尾花 いざ黄昏の紅」
今回参加いただいたみなさん ありがとうございました。
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