12/30 ~登り納め~ 2024年の最後に神戸の山へ。
- MONDO1 GOOD
- 1月10日
- 読了時間: 8分
12/30 神戸のJR三ノ宮駅から布引の滝、城山市章山・錨山へ行ってきました。
2024年最後の登山ということで、下山後に簡単な忘年会をしました。
参加者4名。
集合 JR三ノ宮駅中央口をでたところ 9時30分。
Googleマップの画像と現場違っていたせいか、少し待ち合わせに戸惑いましたが、無事全員集合し、三ノ宮駅から新神戸駅まで歩きました。

途中かなり長い歩道橋を渡りました。

先頭を歩く Kちゃん

神戸らしいお洒落なバスが走っています。

新神戸駅には、30分ほどで到着。
新幹線が停車する駅ということで、人が多かったです。外国の方もたくさんいました。
前に来た時にはなかったように思いますが、ピアノが置いてました。
ピアノを弾いたふりをする小さな女の子とお母さん。

新神戸駅の高架をくぐり、すぐに下に川が流れています。
水鳥が泳いでいました。


駅のすぐ北側がすぐに山です。
神戸らしい地形です。山の合間を川が流れています。生田川という名前のようです。
神戸の市章がついた橋です。
レンガ調でおしゃれです。かなり古い橋なんでしょうか。

布引貯水池と名瀑
新神戸駅から布引貯水池まで、いくつかの滝を見ることができます。
滝を探しながら歩くのも 楽しいです。

雌滝へ

鼓ケ滝へ

布引の滝へ
布引の滝は、なかなか壮観でした。
今まで何度か来ていますが、水がとても透明でした。


案内板にあったように、古くから和歌にも詠まれている名瀑らしく
ハイキング道には、和歌の解説がありました。
「布引の滝」という言葉が、大昔から使われているのが分かります。

布引三十六歌碑
神戸市のHPによると、「明治のはじめ頃、花園社という市民団体が、布引の滝の周辺を布引遊園地として、平安時代から江戸時代にかけて詠まれた布引の滝の名歌の碑「布引三十六歌碑」を建てました。」と説明されています。
36の和歌が詠まれているのはすごいですね。今回歩いていて見つけた歌碑をすべて写真で撮っていきましたが、19しか撮れていませんでした。
歌碑のマップが公開されています。すべての歌とその解説がHPで見られます。
マップを片手に 一度コンプリートするのもいいかもしれません。

偏向報道で全国区になった神戸新聞によると、民間の商業団体 花園社が「山の頂上に神社を造営して山道を整備したほか、茶屋や土産物屋も並んだ。朱塗りの橋をかけたりサクラやウメを植樹したりと工夫を凝らし、布引に関して詠まれた有名な和歌の碑も建てた。これらの名残は今でも登山道沿いにある。」とのこと。「一帯を行楽地として整備し、布引遊園地をつくった」とのことで、約150年前に花園社が整備した歌碑や登山道が今回歩いたハイキングコースらしい。道理で歩きやすいと感じた。
「 」…出典:神戸新聞の記事
おんたき茶屋
今は営業してないのでしょうか? これも明治時代の公園開発のものなのでしょうか?

記録ノートが置かれていました。

せっかくなので、記録にとどめておきました。

2025年の干支の蛇を祀っている神社がありました。
足元の見えないところに、こっそり蛇が鎮座しています。
遊び心があるというか、かなりリアルな白蛇さま。


普通にお参りしていてなかなか気づかないところにも、白蛇さま。

こちらもかなり小さい白蛇さま。

ハイキングコースの側には、ロープウェイが通っています。
青空をバックに気持ちよさそうに動いていきます。

みはらし展望台へ
少ししか登っていないのに 神戸の街並みがよく見渡せます。
清々しい。

木に 柿がなっているのを見つけました。
ジャンプしてとれるか試みるも、高すぎてぜんぜん届きません。なんか面白かったです。

太陽がでていて風もそれほど強くないので、まったく寒くありませんでした。
壁にとまっている鳩がいました。きっと暖かいんでしょう。

布引貯水池まで、あとわずかのところ。
いつも枯れているか、ちょろちょろ程度の五本松の隠れ滝。
この日はものすごく水流がありました。なかなかダイナミックな滝。

布引貯水池

ダムの手前のベンチで軽く休憩。
Kちゃんが持ってきていた飴。なかなか美味しかったです。

布引貯水池で少し休憩して、登山再開。
猿のかずら橋

かずら橋 … 「葛(かずら)など植物のつるを両岸に渡した橋」とのことです。
かなりつるが摩耗していました。かずら橋と名乗るのが難しくなっている状況でした。

1座目の城山へ
最初のピーク - 城山へ。高度を一気にあげるため、少し急な階段が続きました。
途中見晴らしのいいポイントが多数あります。思った以上にビューポイントが多くあります。

ロープウェイの真下を通ります。
下から手を振りますが、だれも気づかなかったですね。

階段はなかなかの傾斜。

1座目 城山


昔 滝山城があったそうな。

2座目 堂徳山
少し地味な場所にありましたが、標識があります。

恒例 落葉の舞 ゲーム


動画でとると、かなりの落ち葉が舞いました。
すべて舞ってしまえ。という気持ちで投げているように映りました。

3座目 市章山(ししょうざん)
変わった名前だと思っていたら、神戸市の市章を記している山という意味らしい。
(神戸市HP)
夜になったらライトアップで見れるんですね。おしゃれです。
ちなみに「神戸市の市章は「カウベ」の「カ」と港形にちなんで 1907(明治 40)年に制定された。」とのこと。

なんか石碑がありましたが、神戸市のHPを見て理解できました。

市章山へむかう途中に、おびただしいドングリ。

歩きやすい道が続きます。

市章山の直下には、立派なツバキが咲いていました。


ポートタワーや神戸空港が見えます。
神戸の裏山という距離です。

年末だからか、市章山の山頂には私たち以外はいませんでした。
撮影タイムです。

4座目 錨山(いかりやま)
錨山の展望台も見晴らし抜群。

神戸の案内板。

下から見ると、ライトアップされたマークが見えるようです。

錨のマークを後ろに見ながら、最後のピークへ。

5座目 諏訪山(すわやま) ヴィーナスブリッジ
こちらは、観光スポットらしく、素敵な展望広場やオブジェがあります。


ヴィーナスブリッジの先端で モデル並みの撮影タイム。
沈んでいく夕陽がとても美しい。


諏訪神社へ

境内に大きなイノシシと遭遇。

イノシシの水じゃないですか?というKちゃん。
そんなわけないやろー。とつっこまれてました。

諏訪神社の鳥居へ。
街へ戻ってきました。神戸の裏山 一気に5座も周回できました。
神戸の街並みをたくさん見渡した山歩きができました。いい登り納めでした。

今回のコース 黄色 ・・・黄色線

地図画像:YAMAP
元町へ。建て替え予定の県庁へ。

中華街へ。
ごま団子とちまきを食べ歩きしました。中華街は食べ歩きスタイルで楽しむのがいいという Kちゃんのアドバイスもあり、忘年会は三の宮方面へ移動。

午後5時過ぎ 居酒屋で乾杯

最後に、いろいろラーメン屋を探し回り、とまとラーメンをみんなで食べて解散。
参加者4名全員 無事完歩しました。
最後に
布引の滝は、平安時代の和歌に詠われてきたように、平安貴族にも美しい景勝地であったようです。水が上から落ちてくるとなぜ美しいと感じるんでしょうか? 猿もそんなこと感じるのだろうかと ふと思ったりしますが。1000年ほど前の人が美しいと感じ、多くの歌に残していたことから強く惹かれる存在であったことは間違いないのでしょう。
今までかなりの数の山に登ってきましたが、毎回山頂から見る遠くまで見渡せる眺めや、滝のダイナミックさは飽きないです。突然出会ったイノシシに興奮をすることも毎度のことですが飽きない。枯れることなく古代から流れ続けている布引の滝に畏れの念を感じますし、自然の存在すごいと感心。基本的なところで変わらない人の感性に神秘を感じる可笑しさ。
今回のハイキングコースでまわった、新神戸の裏山にある近代的な布引貯水池のダム、市章を形作ったシンボルの市章山、いずれも1900年初めに作られたそうで、今の神戸の発展の原点であることがよく理解できます。今回は時間の都合で周れませんでしたが、神戸北野の異人館も合わせて周ってみると楽しいでしょう。元町の神戸中華街も1868(明治元)年の神戸港開港直後にできたそうで、今回のコース、神戸の古今の歴史を堪能できるコースだったんだと、調べた後で分かりました。
下山後に取り壊される予定の県庁にちょっと寄ってみました。あの斉藤知事が知事として再選したことは歴史的でしたが、新しくできる県庁は未来志向のシンボルとして神戸の歴史を担っていくのかなと考えながら、年の瀬に見れたのが良かったです。他県の新しい県庁ができるのを楽しみに待ちたいと、大阪府民ながら感じることができた登山でした。
人生が短く儚げと感じると何か自分が感じた事を残して置こうかなと思うのが人間の性なのでしょう。布引の滝の歌碑を詠んだ貴族の人との共通点を見つけた2024年。面白い発見です。2024年 ご一緒したみなさん ありがとうございました。2025年は今年以上に楽しみたいと願いつつ、また来年。
Comments